フクシこんにちは、フクシです。
僕は長年、IBS(過敏性腸症候群)と付き合っています。
今でこそ「自分はIBSだ」と分かっていますし、通院しながら薬などを使うことで以前より症状をコントロールできるようになりました。
でも、最初からIBSという病気を知っていたわけではありません。
むしろ最初の頃は、
「俺って人よりちょっとお腹が弱いのかな?」
くらいにしか思っていませんでした。
ところが気がつけば、食事をすればトイレ。
電車に乗ればトイレ。
仕事で車に乗っていてもトイレ。
いつの間にか、外出先では常に「次にトイレへ行ける場所」を意識する生活になっていました。
今回は、そんな僕がIBSを意識するようになった頃から現在までの体験を書いてみようと思います。
同じようにお腹やトイレのことで悩んでいる人に、
「あー、これ分かるわ(笑)」
と少しでも共感してもらえたらうれしいです。
お腹の調子がおかしくなったのは25歳頃
僕が明確に、
「なんか最近、お腹の調子がおかしいな」
と感じるようになったのは25歳頃だったと思います。
ちょうど現在の会社に就職した頃です。
それまで本格的に会社員として働いた経験がほとんどなかったこともあり、当時の僕にとって新しい仕事や環境はかなりストレスの大きいものだったと思います。
そして徐々に、お腹の調子が気になるようになりました。
もちろん、今となって「仕事のストレスが原因だった」と断定することはできません。
ただ、自分自身の感覚としては、就職して生活環境が大きく変わった時期と、お腹の調子がおかしくなった時期が重なっているんですよね。
さらに僕の仕事には、お腹が気になる人間にとって厄介な事情がありました。
とにかく車での長距離移動が多いんです。
長距離の車移動で「トイレ」が怖くなった
僕の仕事は現場仕事なので、千葉や茨城などへ車で向かうことが多く、平日は長距離移動が日常的にあります。
そして1時間~1時間半程度の移動なら、基本的に途中でトイレ休憩を取ることはありません。
もちろん、
「何があってもトイレには寄りません!」
なんて会社ではありません(笑)
本当に緊急ならSAなどに寄ってもらえます。
ただ、当時の僕はまだ入社したばかりの新人でした。
今なら長く勤めているので、ヤバければ普通に、



「ちょっとトイレ寄って!」
と言えます。
でも新人の頃って、自分のお腹の都合で車を止めてもらうのが妙に言いづらいんですよね。
「あと30分くらいなら大丈夫かな……」
「自分一人のために寄ってもらうのもな……」
そんなことを考えてしまう。
トイレに行けないわけじゃない。でも、気軽には行けない。
僕にとっては、この状況が本当に怖かった。
そして一度、
「途中でトイレに行きたくなったらどうしよう?」
と考え始めると、今度はお腹の状態が気になってくる。
お腹が気になるから、さらにトイレを意識する。
今振り返ると、この長距離移動という仕事環境も、僕が常にお腹を意識するようになった一因だったように思います。
食事をしたらトイレ直行が日常に
その頃から、食後すぐにトイレへ行くことが日常的になっていきました。
ご飯を食べる。
しばらくすると便意。
そしてトイレへ直行。
当時の僕は、症状としては下痢型が中心だったと思います。
ただ、困ったのは家にいるときだけではありません。
むしろ僕が圧倒的に嫌だったのは、外出中に突然やってくる便意でした。
自宅ならトイレはすぐそこにあります。
でも外ではそうはいきません。
その結果、外出すると常に、
「次にトイレへ行けるのはどこだ?」
と考えるようになっていきました。
電車では何度途中下車したか分からない(笑)
車だけでなく、電車も苦手でした。
電車に乗っていて少しでも、
「あれ……なんか雲行きが怪しいぞ」
となったら、目的地まで我慢するなんてことはしません。
目的の駅でもないのに途中下車して、トイレを探す。
これはもう、何回やったか分からないくらい経験しています(笑)
おかげで、そのうち駅のトイレ事情にも妙に詳しくなりました。
「この駅のトイレはキレイ」
「ここなら使いやすい」
そんな情報が自然と頭の中に蓄積されていくんです。
普通の人なら駅名を聞いて乗り換え路線を思い浮かべるところを、僕の場合はトイレ情報までセットで思い出す。
今考えるとなかなかの特殊能力です(笑)
でも当時の僕にとっては、「ここには使えるトイレがある」と知っていること自体が安心材料だったんですよね。
パチンコ屋さんのトイレには何度救われたことか(笑)
そして駅のトイレと並んで、僕を何度となく救ってくれた場所があります。
パチンコ屋さんです。
本当に何度助けてもらったか分かりません(笑)
外出中にお腹が怪しくなったとき、近くにパチンコ屋さんを見つけると、
「助かった……!」
となる。
当時の僕にとっては、外出先でトイレを見つけられるかどうかが、それくらい重要な問題になっていました。
トイレを借りるためだけに駆け込んだことも、一度や二度ではありません。
この頃にはもう、僕の中で「外出=トイレの場所を確認する」という習慣が完全に出来上がっていたように思います。
遠距離移動の日は食事まで気にするようになった
今ほど食生活を意識していたわけではありませんが、仕事で遠距離移動する日は自然と食べるものにも気をつけるようになりました。
冷たいものを控える。
脂っこいものを控える。
それでも不安なときには、
夕食そのものを抜いて仕事へ行ったこともあります。
「食べたらトイレに行きたくなるかもしれない」
だったら食べなければいい。
当時はそんな考え方をしていたんですよね。
今振り返ってみると、僕の生活はいつの間にか、
「お腹の調子を崩さないためにどう行動するか」
を基準に組み立てられるようになっていました。
当時の僕は「ただのお腹が弱い人」だと思っていた
ここまで生活に影響が出ていたにもかかわらず、当時の僕には病院へ行くという発想がありませんでした。
自分は病気なのではなく、
「ただ単にお腹が弱い人」
だと思っていたんです。
だから外出するときには、市販の下痢止めであるストッパを常備していました。
お腹が怪しくなったときに使うのはもちろんですが、
「最悪これがある」
と思えること自体が安心材料にもなっていたように思います。
そんな生活を続けながら、会社に勤めて数年が経過しました。
そしてある日、僕のお腹との付き合い方を変えるきっかけが訪れます。
「もしかして俺、IBSなんじゃないか?」
ある日、ネットか何かを見ていたときに、たまたまIBS(過敏性腸症候群)という病気の存在を知りました。
そこに書かれている内容を読んでいて、
「……もしや俺、これでは?」
と思ったんです(笑)
それまで「お腹が弱いだけ」だと思っていた自分の症状に、初めて病名らしきものが結びつきました。
さらに調べていく中で、IBSに使われる「イリボー」という薬の存在も知りました。
そこで僕は、当時住んでいた地域の内科を受診することにしました。
……と書くと、
「そこで詳しい検査を受けてIBSと診断されたんですね」
となりそうですが、実際はそんな立派な流れではありません(笑)
当時診てもらった女性の先生に、
「自分、IBSだと思うんです。イリボーって薬を飲んでみたいんですけど」
と相談。
すると、イリボーを処方してもらうことができました。
少なくとも僕の記憶では、このときIBSを調べるために特別な検査を受けた覚えはありません。
かなり自己申告から始まった僕のIBS治療でした(笑)
それでも、それまで市販の下痢止めを持ち歩いて何とか乗り切っていた僕が、初めて自分のお腹について医療機関へ相談した瞬間です。
今振り返れば、ここが一つのターニングポイントだったと思います。
僕の場合、イリボーで大きな変化を感じた
薬については別の記事で詳しく書こうと思っているので、ここでは簡単に触れるだけにします。
結論から言うと、僕の場合はイリボーを飲み始めて大きな変化を感じました。
特に、それまで悩まされていた急な便意が明らかに減ったと感じています。
もちろん、これはあくまで僕個人の体験です。
薬の効き方には個人差がありますし、僕と同じような症状があるからといって、自己判断でIBSだと決めつけたり、特定の薬を使ったりすることを勧めるものではありません。
ただ、僕自身にとっては、お腹との付き合い方が大きく変わるきっかけになりました。
そして現在に至るまで、医師の診察を受けながら服用を続けています。
現在はほかにも薬や漢方などを使っていますが、このあたりについては別の記事で詳しく書こうと思います。
正式にIBSと診断されたのは、それからずっと後
実は、僕が医師から正式にIBSと診断されたのは、最初にイリボーを処方してもらったときではありません。
では、正式にIBSと診断されたのはいつだったのか。
それはずっと後、今から3年ほど前、40歳の時に大腸内視鏡検査を受けた際です。
そのときに先生から、
「IBSですね」
と正式に診断されました。
25歳頃からお腹の異変を感じ始め、長い間「ただのお腹が弱い人」だと思っていた僕。
ネットで偶然IBSを知って自分から病院へ行き、それからさらに年月が経って正式な診断を受けました。
こうして振り返ってみると、僕とIBSの付き合いは本当に長いものになったなと思います。
現在は以前よりIBSをコントロールできています
現在も僕のお腹が何も気にしなくていい状態になったわけではありません。
長距離移動がある日は食事に気をつけますし、外出先でトイレの場所を意識する習慣も完全になくなったわけではありません。
それでも、昔と比べればIBSとうまく付き合えるようになったと感じています。
通院しながら薬などを使うことで、以前より症状をコントロールできるようになりました。
25歳頃の僕は、
「途中でトイレに行きたくなったらどうしよう」
という不安にかなり振り回されていました。
食事を抜いたり、電車を途中下車したり、駅のトイレ事情に詳しくなったり、パチンコ屋さんに駆け込んだり(笑)
今となっては笑って話せるものもありますが、当時は本人なりに必死でした。
まとめ|IBSとは長い付き合いになりました
僕がお腹の異変を明確に感じ始めたのは25歳頃。
それから長い年月が経ちました。
最初は「人よりお腹が弱いだけ」と思っていたのに、いつの間にか生活の中で常にトイレを意識するようになっていました。
特に仕事での長距離移動中に便意が来ることへの不安は大きく、食事まで変えていたほどです。
その後、偶然IBSという病気を知ったことをきっかけに病院へ。
さらに年月が経って大腸内視鏡検査を受けた際、正式にIBSと診断されました。
現在は通院しながら症状をコントロールし、昔よりずっと付き合いやすくなっています。
とはいえ、長年IBSと付き合ってきただけあって、お腹とトイレにまつわるエピソードだけは山ほどあります(笑)
仕事中の長距離移動。
電車での途中下車。
外出時のトイレ探し。
食事との付き合い方。
そして実際に使ってきた薬や漢方。
一つの記事ですべて書こうとすると、とんでもない長さになってしまいます。
そのあたりは今後、僕自身の体験として少しずつ記事にしていこうと思っています。
IBSで同じような経験をしている方に、
「自分だけじゃないんだな」
と少しでも思ってもらえたらうれしいです。









